歯周病の原因を知る
歯周病の原因は “ 歯周病原細菌 ”による細菌感染
歯周病の特徴を知る
① 症状の出にくい病気② 完治しない病気③ 全身の様々な病気と関連性がある
治療方法を理解する
歯周病の原因細菌に対する“2つのアプローチ”① 体内(歯肉内)への新たな細菌の侵入を防ぐ② すでに体内(歯肉内)に侵入した細菌を除菌する
歯周病治療のポイント
1 歯周病の原因を知る
2 歯周病の特徴を知る
3 治療方法を理解する
歯周病の原因を知る
歯周病の原因は
“歯周病原細菌”による細菌感染
歯垢1gの細菌の数
=腸内(糞便1g)の細菌の数
唾液内(1g)の細菌数は
「1.0×10⁸」
歯垢内(1g)の細菌数は
「1.0~2.5×10¹¹」
もともと口腔内は細菌の巣窟で、常に細菌感染と隣り合わせの環境。そこで、体の免疫力により細菌感染を防いでいます。
歯周病の原因細菌が増加
→細菌が体内(歯肉内)に侵入
=歯周病に罹患
1 体の免疫力が低下し
細菌への抵抗力が下がる
2 口腔内の清掃不良により
歯垢・歯石が付着したままの状態
これらの原因により口腔内の細菌数が爆発的に増加、細菌の総攻撃により歯肉が破壊され歯肉内に細菌が侵入します。
歯周病の特徴を知る
1 症状の出にくい病気
2 完治しない病気
3 全身の様々な病気と関連性がある
痛みなどの自覚症状が
出にくい、気付きにくい病気!
わずかな症状も見過ごさない!
症状1 歯肉の赤み・腫れ・痛み
症状2 歯磨き時の出血
症状3 口臭
症状4 歯の揺れ
症状5 歯肉の退縮(歯肉が下がる)
症状1〜5のうち一つでも当てはまれば歯周病に罹患している可能性が考えられます。
一度歯周病に罹患すると基本的には完治しません
歯周病により破壊された歯肉と歯槽骨(歯を支える骨)は健康な状態まで再生しません。
*歯周病が中度以上に進行すると歯槽骨(歯を支える骨)が破壊され、骨が溶けて無くなります。
糖尿病、心筋梗塞、低体重児出産など、様々な病気と関連性がある
治療方法を理解する
歯周病の原因細菌に対する
“2つのアプローチ”
1 体内(歯肉内)への新たな細菌の
侵入を防ぐ
2 すでに体内(歯肉内)に侵入した
細菌を除菌する
新たな細菌の侵入を防ぐために
⇨口腔内の細菌数を減らす
・歯磨き指導を行う
→ 正しいブラッシング方法を身につけ、磨き残しや歯垢を減らす
・歯石を除去する
→ 歯石は細菌の住み処となるため必ず除去する必要がある
・バイオフィルム(細菌の塊)を除去する
→ 抗生物質に抵抗性があるため器具での除去が必須となります
・汚れの付きやすい差し歯・銀歯・ブリッジをやりかえる
内服薬により体内に侵入した細菌を除菌する
歯周病は完治しないため定期的なメインテナンスが重要